全国的に新型コロナウィルスの感染拡大が報じられることもあり、参加者のマスク着用はもちろん、受付入口での自動検温や手指の消毒が徹底された開催となりました。
広く大きな会場に、距離を十分に確保した席次、大画面スクリーンに映し出されるきれいな映像など、安心感とリラックスを提供してくれるセミナーでした。
当初は、講師を招いた従来型のセミナーが計画されていましたが、「VR認知症体験会」を展開するシルバーウッド社が関東圏であることを考慮して、「オンラインセミナー」に切り替え、オンライン会議システムを使って、講師と会場とのやり取りが行われました。
VRとヘッドフォンを装着しての360度映像が3本、当事者のインタビュー映像が2本、これらのコンテンツを視聴する前後に、参加者の感想や意見を交換する形式でセミナーが進められました。
参加者からは、VRを通して体験できた驚きやリアルな感想が語られました。特に、参加の多くを占めた高校生のコメントが、実に素直でかつ的確であったことに感動しました。
参加者アンケートから
- 実習の時に認知症の方と関わったことがあるが、改めてVRで体験することができて良かった。現場に行った時に今回のことを忘れずに利用者の方と接していきたい。(19歳学生)
- 身近に認知症の方がいたとしても本人の視点には立てないが、今回のVR体験会を通して、実際に本人の立場から物事を感じられ、辛さや不安を実感できました。当事者の方のお話も聞くことができ、勉強になりました。(17歳学生)
- これからの進路と生活に最大限に活かしたい。このような貴重な体験をありがとうございました。(17歳学生)
- 「認知症だから」という決めつけをせず、相手の立場になって寄り添うことが大切だと感じた。(29歳女性)
- 体験することで少しでも理解できたら良いと思います。もっとたくさんの方に知ってほしい。(38歳女性)
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鈴木 一義 (木曜日, 03 12月 2020 08:55)
山形市の小規模法人のネットワーク化による協働推進事業により、今年度の事業としてシルバーウッドのVR危機の貸し出しによる体験会が実施される予定です。是非、この機会に「認知症の方の気持ちにになって体験」してみてはどうですか?