介護の魅力交流会 座談会(学生さん×法人職員)

12月14日(月)東海大学山形高等学校


 2年6組の教室をお借りして、通常授業の終わった3年生お二人と、当時を懐かしむ二人の卒業生(入職〇年の介護職員)による交流会がはじまりました。

 若い4人は、緊張から盛り上がりに欠けると思いきや、軽快な会話のキャッチボールが続き、驚きと感心の一時間でした。福祉施設への実習体験もある生徒さんからは、手書きの質問シートで、素直な不安や疑問の投げかけがありました。

・対応が難しい利用者さんがいると思いますが、どう対応してますか?

・仕事上で職員同士のけんかはありますか?

・認知症の利用者さんへの対応の仕方は?

・排便処理に対してどう思ってるか、嫌だと思いませんか?

・お給料に対してどう思いますか?

これらの質問に、お二人の若手職員が今日のこと、昨日のこととして語る内容は、何よりもわかりやすく、仕事の辛さも楽しさも、同年代の言葉として伝え届いたように思います。

 

・入職したての5~6月は、辞めたいと悩んだこともあった。

・自分の身体の使い方がまだわからなかったせいか、手首や腰が痛くてたまらなかった。

・覚えることが多すぎて…、大変だった。

 

 入職当時の辛さを懐かしい思い出のように話すお二人は、施設でのイベントの様子や利用者さんが写ったスライドを楽しいそうに説明していました。お二人自身が撮影した写真でもあり、利用者さんへの感謝の思いや、アットホームな職場の良さが自然に表現されていました。

 

 対談が終了した直後、参加した男性生徒から速攻「楽しかったです。」の一言がありました。その後も4人の雑談が尽きることはありませんでした。


12月18日(金)東北文教大学短期大学部


 お洒落で綺麗なブラウジングルーム(図書室)をお借りして、若手6名による交流会が行われました。

 来春から、同業同志となる3名の学生さんは、「介護」の仕事を冷静に分析し、4月からの就業開始に備えていたように感じました。

 参加者の共通項として、祖父母と同居していたり、小・中学校の頃に高齢者施設の見学体験や、高校生時代の介護ボランティアの経験など、要所に「介護」との接点が見て取れました。見て、聞いて、感じる体験が何かのきっかけになることは明らかで、どのタイミングで、どんな体験をするかで、人生の方向性が決まっていくことを改めて考えさせられました。

 先輩職員からは、スライドやタブレットを使って、自身の職場風景が紹介されました。中庭での休憩風景や日々の食事の取り方、利用者さん一人ひとりの生活リズムの違いなど、就業を間近に控えた学生さんには、有益な時間となりました。学問としての「介護」ではなく。実際の仕事としての話は、新鮮だったのではないでしょうか。

 

 学生さんからは実習の体験談として、夜勤の大変さや食事介助の難しさなど、リアルな話が出されました。

 当時を思い出しながらアドバイスする職員のコメントも頼もしく、優しい人柄を感じます。人生の大きな転機をむかえる学生の皆さんとって、同じ道を歩む、歩んできた同世代との交流は、大きな「勇気」につながったはずです。

 

 学部の先生たちは、新人としての不安を乗り越えてきた先輩たちの成長ぶりに感心するばかり。本日の学生の皆さんも、いつの日か「介護の魅力」を伝道する側に成長して、来校することを期待するばかりです。


交流会を終えて


人と人がつながっていく姿をリアルに感じる交流会になりました。

 『介護の魅力』は、職員が仕事の楽しさを知り、悩み・辛さを乗り越えてきたからこそ伝えられています。「毎年交流会をしたい」と言ってくれる職員を誇らしく思いました。

 介護の仕事を好きになれるか、しっかりやれるかはまだわからないけど、やってみたい」、という人はぜひチャレンジを!